« 都知事選 | トップページ | 費用弁償 »

2007年3月 9日 (金)

県市立高校定時制 志願殺到!

昨日、県内公立定時制高校の後期選抜志願変更が締め切られました。

6日の締切までに、定員1124名のところに1692人が志願。568名も上回りました。

県教委は、急きょ210名定員を増やして志願変更を受け付けましたが、ほとんど志願先はかわらず(十分空きがあるところがないんですから当然)、拡大された定員1334名に対して1673名が志願、いぜん350名以上の不合格者がでる恐れがあります。

2002年、横浜市が港高校の定時制の募集を停止した(その後廃校)年から、毎年2次募集で不合格が出ていました。(04年 101人 05年 55人 06年 68人) 経済的理由で、どうしても私学には通えない生徒、いじめや不登校で学校になじめなかったけれどそれでも高校に入りたいと志願してくる生徒をはじき出していたのです。

県教委は全日制進学率が30年以上ぶりに90%をきったこととあわせて、この事態をもう繰り返さないと昨年春から何度も決意を述べ、今年の公立全日制の定員は、中学卒業生の増加分700人のほかに全日制の希望がかなわず定時制に流れていた生徒分として500人をくわえ、計1294名増やして入試に臨みました。一方、定時制の定員は、全日制に振り替えたとして300名減らしました。その結果が、この事態です。

私は文教常任委員会で、最低2000名の全日の枠を増やさないとあぶないといっていたんですが、危惧したとおりとなってしまって、大変残念です。

昨日(8日)の最終の委員会で、これまで約束してきたことに責任をもって対応することを求めました。

2002年以前は、定時制はほぼ全入でした。義務教育じゃない、選抜試験だから全員入学はふさわしくないという考えもあります。かつて集団就職の「金の卵」が学んだ夜間高校の役割は終わったという考え方もあります。

もちらん高校に入れなくても、フリーターしながらでも、一人ひとりのいろいろな生き方にそれぞれ価値があるし、学校に縛られるより結果として良かったという人はいっぱいいるだろうし、フリースクールなど学校以上に魅力的な場所も少しずつ育ちつつあります。本人は嫌なのに親に無理やり願書を出された生徒もいるかもしれません。

でも、そこに志願してくる以上、学ぶことであったり、居場所・友を求めてであったり、本人は気づいていなくてもなにか希望を持っているから志願しているのであって、それをできうる限り受けとめて、一人ひとりの成長を助けるのが、公教育、公立学校の勤めではないでしょうか。

ここでこの350人を切り捨てていいとするなら、それは「15の春を泣かせるな」と長洲知事が進めた県立高校100校計画を大もとから間違っていたものとすることになります。

経済的困難にしても、いじめや不登校によって学力困難になった生徒にしても、それはそういう経済を招いた、学校現場の混乱した状況に長く対応能力を失ってきた大人の責任であって、そのツケを生徒に回してはなりません。

さてどうするか。昨年は、定員超過が150名ほどでて、各校が計90名、定員を超えて合格をだしました。(校長裁量で定員の5%まで超過合格を出せる。通常は、試験が同点でどちらかを落とすわけにいかないといった場合の規定)その分、教職員と何よりすし詰めにされた生徒に無理をかけてきました。

今年は、こんな対応ではとても追いつきません。3年前は、不合格になった生徒が101人、ちょうど同じ数定員に満たない学校があったので、担当の課長と「通学に1時間2時間かかっても学びたい生徒がいるなら受け入れろ」と何時間も議論をして、異例の3次募集をやってもらいました。今年は、すでに定員に満たない高校は3校だけ、29名分しかありません。これも無理。

こうなったら定時制を設置していない高校のひさしを借りて分教室にしてでも、クラス数を増やして受け入れてもらうしかありません。

言ってることわかると思ってくださる方は、ぜひ県教委に声を寄せてください!

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/174161/14210376

この記事へのトラックバック一覧です: 県市立高校定時制 志願殺到!:

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。