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2006年5月10日 (水)

住基ネット

 今日、中田横浜市長が、住基ネットの市民選択制をやめて、全員参加に移行することを記者会見で発表しました。

 4年前、住基ネットの安全性が確認されていないとして当選直後の中田市長が打ち出した市民選択制。82万人の市民が不参加を選択しました。その数は、前高秀市長と争った市長選の得票の約2倍という大きな数字でした。「中田改革」なるものが、いまや「中田主義」という本まで出版されるほど、注目されるようになったのは、この住基ネットの市民選択制で、永田町ー霞ヶ関にコントロールされないところに、自らのポジションを置くことを宣言して、その姿勢が82万人の市民の共感を得たことに始まったのではなかったでしょうか。

 自民推薦候補に大差をつけて選挙に勝った松沢知事がいまだに議会対策にアップアップしているのに比べれば、高秀前市長とどっこいどっこいの得票だった中田市長は、市議会にも市役所内にも大きな力を持っています。その力の源泉は、なんといっても、この市民選択制への82万市民の参加だったとおもいます。「ヨコハマから日本を変える!」の選挙スローガンが、ひょっとしたらほんとかもとたくさんの人に思わせたのですから。

 だから、側近中の側近の市議が、入札漏洩で逮捕されても、返す刀で、市議の口利き公表制度で市議会に睨みを利かし、入札制度の改革に打って出ることができた。(反面、保育園の民営化も、市大の独立行政法人化も、港湾病院の民営化も、数々の市民負担のアップもバッサバッさと進めることができてしまいましたけど。)

 それが、再選されるや、先月、審議会から「総合的に見て(住基ネットの安全性は)問題ない」との答申を受け、なんの躊躇もなく今日の発表です。

 あまりに、自らの市長としての権威、力を作ってくれた82万人の市民に失礼な決定ではないでしょうか。あの時、中田市長が「選択制」を打ち出してもごく少数の市民しか応じなければ、今日の中田市長は無かったはず。この間の選挙も、あんなワンサイドゲームにはならなかったと思います。せめて、「審議会からこんな答申が出てしまいましたけれども、全員参加に移行してかまわないでしょうか?」と、投げかけるべきだとおもいます。

 それが、7月まで、市民に周知して、データの送信に入るとのこと。周知ではなく、問い掛けるべきです。

 秋から、年金受給の本人確認に住基のデータを使用するからとの説明がありますが、社会保険庁によれば、支障は無いことだし、北海道の斜里町で住基のデータの漏洩が報告されているし、このところのウィニーによる自衛隊、警察からの情報もれの連続を見れば、「総合的に問題なし」なんて、なんで言えるのよと思うのは、「私だけ?」ではないはず。

 今日、「住基ネットに不参加を!横浜市民の会」の緊急集会が開催されました。

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 写真は、市長の方針転換について「2期目の中田市政を占うものとなるかも」という評価を報告する森田明弁護士。決定はいま少し後になるはずと、市長に再考を促すべく企画された集会でしたが、市長の発表当日の集会になってしまいました。

 中田さん!まだ遅くはありません。82万人の市民がどう判断するか、ぜひ聞いてみてください。

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